〈生き方〉人生の勝利者には親孝行者が多い

◎ ぬか天国・酵素風呂(21世紀風呂)…より引用


http://site.m3rd.jp/nukaburo-zendamakin/blog.php?m_id=1737


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● 人生の勝利者には親孝行者が多い



厳しく育てられる子どもは、甘えから反発する子どもが多い。反抗する、また親の言う事を聞かないが、その人が大人になると人に子どもは厳しく育てよと、説教する。60歳以上の年齢を重ねると解るのであろう。勝手なものよと思うが、昔からその様な話を聞く。「親孝行をしたい時には親はなし」野球の川上選手を訪問した記者がプロの球界で成功する人はどんな人ですかと質問したら90歳に近くなられた大選手の人生の達人である川上さんは「親孝行の人だ」と答えられたそうです。その話を野村監督さんに話したら野村さんは「その通りだ」と答えられた。大リーガーとなったイチロー選手は結婚を発表した時、「奥様になる方を選ばれた決め手は?」と聞くと「この人なら親を大事にしてくれると思った」と答えています。


戦国時代のその昔、豊臣秀吉が天下統一を完成させる最後に小田原城を攻め、大阪へ帰る帰り道、尾張の秀吉が生まれた近くを通った時、幼い頃奉公に出され働いていた所を通り、そのことを思い出し世話になった礼を言うため家来を使いに出し、その元主人を呼び寄せ恐縮する元主人を上座にすえ、天下人の秀吉は下座にへりくだり「ご主人様、その節は大変お世話になりました」と礼を言い、元主人の日常生活に話が及んだ時「ご主人様の息子様は?」と秀吉が聞くと、その元主人が「私の息子は親孝行者で、私の側で百姓の手伝いをしてくれております」と答えた。すると秀吉はいたく感激して「親孝行者であるか。それは上々。その親孝行者に10万石を与え召し抱えよう」と言い、その一帯を所領として10万石を与えたのである。それを見ていた家来たちは秀吉にひどく感服して親孝行に励んだという。世の成功者の心の持ち方の一例であります。


また、3000年程昔、皆様がよくご存知のインドの地に出られ、仏教の元になっているお釈迦様の教えの中に「親を頭の上にのせ、良く親の面倒をみても親の恩を返す事は出来ないが、その親を本仏の方向に向けるとその恩は返ってあまりがある」と説かれている。すなわち、子どもが正しい神に使われその教えを実行して親を正しい神の方向に導けば、親に対しての恩は返せて、その上、あまりがあるということです。それほど親の恩は大きいのであり、昔から親の恩は海より深く空より高いと言われてきました。と同時に、私達人間のみに持たされている良心に照らし、親がもし間違っていれば子どもは正しい人の道を踏み行い親を導く責任があるのであります。


また、60年前まで日本の国の精神骨格とされていた教育勅語にも第一番目に親孝行がうたわれてある。親孝行が全ての始まりであるということです。そのように、親孝行は人生の全てに通ずる最も大切なことであるようです。親といっても直接産んでくださった親だけが親ではなく、男性が養子にいった先の義理の父母である舅姑に対しても同じであり、女性が嫁いだ先の舅姑に対しても同じであります。特に、嫁いだ先の舅姑は実は前世の産みの親なのです。本当の世界は心の世界(実相の世界)なのです。見える世界はその影なのです。見える世界だけで判断すると全て間違います。そのような理由から前の世の恩を返さなければならないのです。舅姑によく仕えお世話をせねばなりません。それが人間のふみ行う道であります。逆に、仕えず世話をしない人はどこにいても何をしても失敗失敗また失敗で成功はしない。そして世の中からつまはじきにされ、最後はろくな死に方ができないものです。それは歴史が教えております。成功不成功はその人が如何に真実誠にふれた人生を送ったかどうかにある。成り上がりの成功、一時的な偽の成功は砂上に楼閣でいつの日かも

ろく崩れ滅ぶものです。


天は「天網恢恢、疎にして漏らさず」であります。その訳は「自然の大きな網はかすかにして見えねども罪ある者を漏らすことなし」ということで天は全てを知っておられる。それすなわち天の法則であり「天知る地知る我も知る」なんびともそれから逃れることはできないのであります。人間が作った法はくぐるものもあり、罪なくして触るる者もありましょうが、自然の大法ばかりは完全無欠、罪無き者には決して罰しませんし、いかに小なりとも罪ある者は容赦いたしません。そのような天の法則を思うとき親がある間に親孝行に励み、世の為人の為共々尽くしましょう。わがままと利己で崩れる人の世は、利己を捨てなきゃ救われぬ、己を捨てたその時に捨てた己そのものが救われる。捨て身が一番強い。捨て身でかかられたら勝つ事はできない。人生は捨て身で生きる事です。