〈冷えとり〉【夏の冷え対策】からだを冷やす5つの要因

◎冷えとり道…より引用



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【夏の冷え対策】からだを冷やす5つの要因



50年前に比べて日本人の平均体温は約1度低下したという言われています。

体温が1度下がると代謝は約12%低下し、免疫力は約30%下がります。

逆に体温が1度上がるだけで免疫力は5~6倍にもアップすることがわかってきました。


このことからからだを温めることが如何に健康と美容につながるかわかります。

冷えは血流を悪くし、必要な栄養や酵素を臓器へ運んだり、余分な水分や老廃物を回収し排出する機能を低下させます。

しかも、ガンにかかる人が増加してきていることも体温の低下も要因のひとつと考えられています。


では、なぜ現代は昔に比べて体温が低くなってしまったのでしょうか。


エアコンの普及や交通機関の発達で、便利で快適な環境はからだにとってはよいことばかりではありません。

また、寒い冬でも南国のフルーツが食べられることは贅沢なようで、旬のものでなかったり土地のものでない食材はからだを冷やしたりします。

忙しさでストレスを感じていたり、お風呂につからずついシャワーで済ませてしまうことも、冷える要因です。


暑い季節も冷える要素がいっぱいです。

その要因を知って冷えを防ぐ対策を考えましょう。



 

からだを冷やす5つの要因

 

● エアコンの普及

 ● 運動不足による筋力低下

 ● 食生活の変化

 ● ストレスフルな生活環境

 ● まちがった入浴方法




● エアコンの普及


現代は暑いときでも、どこに行ってもエアコンが普及していて汗をかかない生活に変わってきています。


冷房の効いた部屋に長時間いる生活を続けていると、本来なら副交感神経が活発になり体内の熱を放出しようとするのですが、反対に交感神経が働いてからだが体温を逃がさないように血管を収縮させてしまいます。


そのため自律神経のバランスが崩れて冷え症や冷房病になってしまうのです。


【冷え対策】


1. 外気との温度差は3~4℃くらいの寒さを感じないレベル設定する。


2. エアコンの風に直接あたらず、冷えすぎないように工夫する。


3. 腹巻や厚手くつした、レッグウォーマー、ストールなどで冷えを防ぐ工夫をする。


4. オフィスなどでは座りっ放しに注意し、適度にからだを動かす。



● 運動不足による筋力低下


家電や車、エスカレーター、エレベーターなどの普及で、現代のわたし達の生活環境は便利になったことと引き換えに運動不足になりやすい生活に変わりました。


特に女性は男性よりも筋肉量が少ないため冷えやすいのです。



【冷え対策】


1. なるべく歩いたり、階段を昇り降りするようにし意識的にからだを動かす。


2. 朝起きたときや寝る前にストレッチや軽い運動を続ける。


3. 激しい運動を時々するよりも、ウォーキングや軽い運動を毎日続けるように心がける。



● 食生活の変化


今では冬でも南国のフルーツや冷たいアイスクリームなどを食べることができたり、冷たい氷の入ったドリンクやビールなどを飲むことができます。


また生活習慣病等の現代病は食べすぎが原因のひとつになっているほど、食生活は食べ過ぎの傾向にあります。


食べすぎると、消化吸収のために胃腸に血液が集中し末端に血液がいきわたりにくくなり冷えやすくなります。


糖質過多な食事の傾向もまた冷えやすい原因になっています。



【冷え対策】


1. 食べ過ぎに注意する。


2. からだを温める食べ物を選び、冷やす食材は避ける。


3. 飲み物はホットか常温のものをチョイスする。


4. 季節にあった旬のものを食べる。


5. 甘いものはからだを冷やすので避ける。


6. 精製していない食べもの(玄米・黒砂糖・全粒粉など)を食べる。



● ストレスフルな生活環境


夜明けとともに目覚め日没とともに眠っていた人類の生活が、近代化するにつれ電気が普及し夜も昼もない生活に変わってきました。


夜遅くまで起きていたり、パソコンやスマホを寝る前まで見ているストレスが睡眠の質の低下をまねきます。


また、仕事や家事、人間関係などのストレスにさらされることが多いと自律神経に影響し血流が悪くなり体温の低下、免疫力の低下などからだに悪影響をもたらします。

ストレスをうまくコントロールし自律神経を整えましょう。



【冷え対策】


1. 睡眠不足や寝る前のパソコン、スマホはやめる。


2. 仕事のオン、オフの切り替えを心がける。


3. 適度にからだを動かし気分転換を心がける。


4. 好きなことをやる。我慢しない。


5. マッサージをする。


6. アロマなど香りでリラックス効果を高める。



● まちがった入浴方法



忙しいからと言ってシャワーだけですます生活は、リフレッシュ効果はありますが、からだを芯から温めたり、リラックスしたり体温を上げる効果を期待できません。


最近の若い世代の間でシャワーだけの人が増えてきているようですが、湯船にきちんと浸かると、水圧で血管やリンパが圧迫され血行がよくなり、代謝も活発になります。


また、入浴はリラックス効果が高く自立神経を整える効果もあります。



【冷え対策】


1. 暑い日も案外冷房で冷えているので、湯船に浸かる。


2. アロマや入浴剤を入れリラックス効果を高める。


3. 入浴後の水分補給はなるべく常温か温かいものを飲む。


4. 寝る前は38~40度のぬるめの湯で半身浴をすると芯まで温まりリラックスできる。