〈生き方〉穏やかな海では、優秀な船長も船乗りも育つことはない

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◎人の心に灯をともす…より転載  


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☆穏やかな海では、優秀な船長も船乗りも育つことはない



元リッツカールトン日本支社長、高野登氏の心に響く言葉より…

4月といえば入学式や入社式など、若者たちが輝く季節ですね。

しかし、2020年に始まった新型コロナウイルスの影響で、学校も会社も自粛ムードです。

さらに自宅待機やオンラインでの仕事が主流になりつつあります。

多くの若者たちもきっと将来に対する不安で、心が圧し潰されそうなのではと、胸が痛くなります。

でも、これは人生にとって二度とない、貴重な体験と学びの機会でもあると思います。

確かに、有難くない体験かもしれませんが、多くの示唆に満ちていることも確かです。

人生が失敗や困難の連続なら、問題はその困難や失敗の痛みとどう向き合い、どう受けとめるかということでしょう。

リッツ・カールトン時代に二代目社長のクーパー氏から言われた言葉があります。

「舟の行き先を決めるのは、風の向きではない。帆の張り方である。そして、穏やかな海では、優秀な船長も船乗りも育つことはない」。

人は無難で順調な人生を送りたいと願うものです。

でも困難が様々な教訓を学ぶ機会でもあるのです。

忍耐力やものを見る知力もそこで磨かれるのです。

成功とは、困難の連続のなかにあってもなお情熱を失わないことだといわれます。

苦しい時、つらい時こそ、心を調律する時間なのだと開きなおる強さを持ちたいものです。

《意識して、心を調律する時間を持ちましょう。 喜びは心を豊かさで満たす。逆境は精神を強く鍛える》

『百年思考~ホスピタリティの伝道師が説く「日々の在り方」』かざひの文庫

百年思考~ホスピタリティの伝道師が説く「日々の在り方」

元福島大学助教授の飯田史彦(ふみひこ)氏は、逆境についてこう語っている。

『逆境というものは、自分が自分自身に与えた試験問題のようなものです。

その逆境には重要な意味が隠されており、その問題を解くことによってワンランク上の人間に成長できる。

だからこそ、自分自身でその逆境を選びとったのです。

人間は自分のレベルに応じて、自分にふさわしい試練というものを選びとって生きています。

自分の力で解決できないような試練は選びません。

目の前にある状況がつらければつらいほど、苦しければ苦しいほど、その人はその試練に立ち向かうに値する人間だと言えるのです。』

人生は航海にたとえられる。

「船は港にいる時、最も安全であるが、それは船が作られた目的ではない」 (パウロ・コエーリョ)

嵐や高波を恐がって海に出なければ、ずっと港にとどまっていなければならない。

しかしながら、船は海原に出るためにつくられている。

一旦港を出れば、穏やかだった海が急に表情を変え、一転にわかにかき曇り、雷鳴とともに滝のような大雨が降ることもある。

またある時は、嵐となり、奈落(ならく)の底まで落とされるような大波に遭遇することもある。

そんな逆境を何度も乗り越えたとき、優秀な船長と船乗りが育つ。

逆境は、自分が自分に課した試験問題。

乗り越えられない試練はやってこないと肚を括(くく)り、人生の荒波を乗り切っていきたい。

百年思考~ホスピタリティの伝道師が説く「日々の在り方」


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