〈掃除〉運を引き寄せる!修行僧に学ぶ掃除の心得

◎NAVER まとめ…より転載


https://matome.naver.jp/m/odai/2135305781216505901



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●運を引き寄せる!修行僧に学ぶ掃除の心得



★メニュー


1 作務とは

2 修行僧に習う掃除の仕方

 ①雑巾がけ

 ②窓掃除

 ③ほうきの使い方

3 修行僧に聞く「掃除をする」という事

4 風水から見る「運気」

5 [番外] 幸田露伴と掃除

6 関連まとめ



◆1 作務とは



禅寺で、僧が掃除などの労務を行うこと。修行の一つと見なされる。





★仏道に励む僧侶の世界でも日頃の修行として、これも昔から、

一、作務(さむ) 二、勤行(ごんぎょう) 三、学門(がくもん)

と言われてきました。まず、一番が作務です。作務とは、掃除や片付け、庭の草取りや、昔ですと薪(たきぎ)を割ったり風呂をたいたりとか、要するに体に汗して働く作業です。その中でも作務の代表は掃除です。




★そして、二番目に勤行。これはお経を読んだり、坐禅をしたりのお勤(つと)めです。そして最後にお経やその他の勉強です。今の子供なら、「一に勉強二に勉強、掃除なんかしなくてもいいから勉強していなさい」と言われそうですが、お寺の小僧さんは掃除が一番、勉強は三番目です。仏教は人格を完成させるための教えで、その手段のひとつとして作務の大切さを教えるのです。お経の勉強や、お経を読んだり坐禅したりの勤めももちろん大切なのですが、「なんだそんなこと」と、おろそかにされがちな掃除などが、実は心を磨くのに大変重要なのだということを教えるために、作務は僧侶の勤めの第一番になっているのです。




★どの世界でも一緒ですが、下積みは掃除からのような気がします。道具の手入れや職場の掃除を通して、仕事の流れや基本となる心得等も見えてくるものです。無駄なように思える事も、何のために行うかという事を理解した上で取り組むと、成長のスピードが違うなとも思います。


●2 修行僧に習う掃除の仕方


① 雑巾がけ


バケツに水を用意して、ぞうきんを絞ります。

「左手のひらは上に向けて、右の手のひらは下に向けてぞうきんを両手に持って、ねじるようにして絞りましょう。両手の甲を上に向けて絞り始めるのはダメです」


「きつ~く絞って、キュッと水拭きが基本です。乾拭きはしません」


「室内の、高いところから低いところに向かって拭いていきます」



《床拭きのコツ》


「床を拭く場合は、2枚のぞうきんを重ねて、短い方の辺が半分になるように折り、輪になっている方が手前に来るようにします」


「両手の平全体を使い、手の指を大きく広げて、手に浮いた部分がないように、指先までしっかり全体を密着させるようにして、ぞうきんと床をとらえます。指先が浮いていると転んでケガをする場合があるので気をつけてください」



《拭く・返す・洗う》


「ぞうきんが汚れたら反対側の面で拭き、次は折り返して・・・と、2枚重ねの両面を使えば、合計8つもの面で拭けることになります」


「8面すべてを使い終わってから、ぞうきんを洗います」


「汚れた水で洗ったぞうきんで拭くと、部屋がかえって汚くなってしまいます。バケツの水はこまめに換えましょう」



② 窓掃除


「T字型の窓拭きで拭いてから、丸めた新聞紙で磨いて仕上げます」


T字型の窓拭き・・・別名「スクイジー」とも呼ばれる、ゴムのワイパーですね。霧吹きなどで窓を濡らしてから、上から下に、垂直に下ろしていきます。ガラスクリーナーや洗剤を使わなくても、窓ガラス、ピカピカになるそうです。




③ ほうきの使い方


「ホウキを斜めにしないこと」


「いつも垂直を保つことで穂先がかたよらず、使い勝手よくしっかり掃けます」




3 修行僧に聞く「掃除をする」という事


「汚い、きれいは関係なく、掃除をすること自体が尊いと考えるからです。人はいろいろな思いにとらわれています。そんな思いからいったん離れ、汗をかく。執着を手放して、体に任せる。そういう行為が、掃除なんですね。きれいになるのは、その結果にすぎません」と、大本山永平寺別院長谷寺(東京都港区)の金原東英さん。


「いったん離れ、汗をかく。執着を手放して、体に任せる。」と言う行為の結果として、「きれいになる」というお話は深いです。



「現代人、特に都会に住む人の多くは常に身の丈以上のことをして、いろいろな思いに振り回されているように思う。そんな頭を冷やし、のぼせを下げるには、せっせと体を動かすことが一番」と金原さん。




★風水から見る「運気」


「古来中国のタオイズムに基づく“哲学”である風水では、“生命エネルギー”である“気”の流れを重視します。東洋医学における体内の気と同様に、気が滞るとエネルギーが低下し、気の流れが良ければ、自分の能力やエネルギーを最大限引き出せ、“運”を引き寄せられると考えるのです」。…(中略)…「朝起きたら窓を開けて換気し、“空間の気”のよどみを解消して」



★5 [番外] 幸 田露伴と「掃除」


家事をきちんとこなしていた明治人にとって、掃除も人生を形作る重要な要素だったということを痛感します。住空間を清めること。雑巾を使い、廊下を水拭きする、そのバケツの水の分量までもが決まっていて、それにもきちんと理由がある。水という自然の要素の持つ性質を雑巾がけから学ぶ。