〈生き方〉おこたらず、つとめよ

◎人の心に灯をともす…より転載  

 


https://ameblo.jp/hiroo117/



…………………………………………………………



☆おこたらず、つとめよ


坂村真民氏の心に響く言葉より…



北海道のある女の人から「想像を絶する暮らしをしています」という手紙をもらった。


この人は身体障がい者の子どもさんを抱えている。


会ったことはありませんが、ぼくの「詩国」を喜んでくださる方のお一人です。


エミリー・デッケンソンというアメリカの女性詩人が、「一羽の鳥でも救えることができたら私の生まれてきた意味がある」という詩を書いています。


この人は体が悪くて、ベッドの上で寝たきりで詩を書いていた。

そのわずかな詩がキリスト教の一派を開いている。


「何かしよう」というぼくの詩がありますが、やはり何かをして生きた人は残るんですね。


「何かをしよう」


みんなの人のためになる

何かをしよう


よく考えたら自分の体に合った

何かがある筈だ


弱い人には弱いなりに

老いた人には老いた人なりに


何かがある筈だ

生かされて生きているご恩返しに


小さいことでもいい

自分にできるものをさがして

何かをしよう


一年草でも

あんなに美しい花をつけて

終わってゆくではないか




清家直子さんという人は、十年間光も入らない暗い部屋で寝ていた。

二十歳のときに全身リュウマチになって。


そして、ひょいと、自分にも何かできるものはないかと考え出して、点字をやってみようと。


そして私が行くようになって、百冊の本を点字翻訳した。


そういう人がぼくの詩を待ってくれています。


だから、どんな人でも何か人のためにできやせんかという、その辺が一番大事ですな。


それがその人を生かすんです。


人のためにしようと思ったら、必ず目に見えない力が出てきて助けてくれる。


それがおかげですね。


お釈迦さんは亡くなる前に、


すべてのものは

うつりゆく

おこたらず

つとめよ


といって亡くなられた。

お釈迦さんは人にできんことをいわれたんじゃない。


やろうと思えば誰でもできることです。


しかし、これが難しい。

怠らず務める。

一事貫行(かんこう)です。


ぼくはこのお釈迦さんの言葉が好きでしてね。


この言葉通りの人生をこれからも歩んで行こうと思っています。


『詩人の颯声を聴く』致知出版社

詩人の颯声を聴く


坂村真民先生をインタビューした致知出版の藤尾秀昭氏の言葉がある。


『忘れられない思い出がある。

あれは確か、真民先生のお宅を二回目にお訪ねさせていただいたときのことだ。


ひと通り、話が済んだ雑談の中で、先生がポツリと呟くように

「老人は早起きだというが、そんなことはない。


私も本当は普通の人と同じように遅くまで寝ていたい。


しかし、私が普通の人と同じように遅くまで寝ていて、どうして人々の心に光を灯す詩が書けますか。


創造する人間は絶えず、危機の中に身をおいてないといけない」』



このときの坂村真民先生は八十九歳だったという。


その年になってもなお、まだ前進を続ける。


自らを危機の中に置く。

そして、真民先生はこんな詩も残している。



朝鍛  夕錬


なんといういい言葉であろう


華厳の行者になるには

この四文字をいつも丹田に置き

刻苦精進しなければならぬ


みめいこんとんの刻に起き

己を磨かねばならぬ」


「朝鍛夕錬」といのは宮本武蔵の「五輪書」の冒頭に出てくる言葉です。


寒いときはやはり心が弱くなることもありますが、武蔵のこの言葉を思い出し、老心老体に鞭をかけています。


やはり、前向きに生きることやな。


前向きに生きること、これがやはり、エネルギーの根源。


その人を生かす生命の根源は前向きに生きることですね。

後ろを見ないこと。』


後ろを振り返らず、誰か一人でも喜んでくれる人あるならば、自分に鞭うち、前へ前へと進み、己を磨き続ける…


お釈迦さまの言葉の通り、

いくつになっても、「おこたらず、つとめる」人でありたい。


詩人の颯声を聴く


■メルマガの登録と解除はこちらから

http://hitonokokoro.com/

■「人の心に灯をともす」のfacebookページです♪

http://www.facebook.com/hitonokokoro

■【人の心に灯をともす】のブログはこちら

http://ameblo.jp/hiroo117/

■Twitterはこちらから

https://twitter.com/hiroo117