ドイツ人の人生の半分は、整理整頓である


米田まりな | 捨てない整理収納アドバイザー…〜より転載



https://note.com/m_komeda/n/ndd3cb47c41fc

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☆ドイツ人の人生の半分は、整理整頓である



ドイツには、「人生の半分は整理整頓」ということわざがあり、家事の効率が良く、どの家も整っているそうです。


私たち日本人がドイツ人に学ぶべきポイントがいくつかあります。


★厳密なルールを決めると、片付けが捗る


日本は秩序とルールを守る国というイメージが強いかと思いますが、ドイツも似ていて、ルールに厳格です。

ただし、ルールに従う理由が、両国で異なっています。

日本人は社会のために、ドイツ人は自分自身のために、ルールに従うのです。 

そのため、片付けや掃除など、家庭内の行動に関して差が現れます。

ドイツ人は、

「窓拭きは○日に1回、○時間かけて行う」

「晴れの日には作業Aと作業Bを、2人がかりでやる」

など、家庭内でもルールを厳密に定め、家族全員に共有しています。

結果として、ドイツ人の家事は属人的要素が少なく、毎日安定して綺麗が保てます。

「年末の大掃除」のように一気に片付ける文化がなく、「1日10分を家族皆で続ける」というスタイルです。


一方、日本人は会社や行政のルールは守りますが、家庭内のルールは曖昧です。

「お母さんしか、家事のやり方をしらない」という家庭もまだまだ多いのではないでしょうか。


家庭内にルールを定める良い点としては、「思考停止」できることです。「プライベートくらい自由にしたい」と思う方も多いかと思いますが、実はルール化して習慣化することで、脳の負担が減り、その分新しいことを考える余裕を生み出せるのです。日本人は家事分担があまり得意でないのも、「ルール化されていない作業」が無数に存在することに一因があると思います。



★収納スペースを常にオープンにする


「ドイツ人は使うものを収納するが、日本人は使わないものを収納する」という言葉を、Rinさんが著書「大人の楽家事」の中で紹介されていました。確かに、日本語の「しまう」という言葉には、片付けるという意味の他に、「自分のものとして、人に知られないように隠す(例:思いを胸にしまう)」という意味もあります。片付けること=人目につかず隠すこと、と認識している方も多いのではないでしょうか。


そしてゲストが家に訪れた時、日本人は客間に通し、寝室や押入れを決して見せないのに対して、ドイツ人は押入れも水周りも全て開放して案内します。この背景としては、家を全てオープンにすることで、ゲストに隠し事をせず受け入れていることを示すという、文化的な意味合いがあります。押入れのモノを家族全員が毎日使い、頻繁に他者に見せているからこそ、居住スペースと分け隔てることなく、収納スペース内を綺麗に保とうという意識が常に働いているのです。




文化的差異があるのは当然なので、ドイツ人が偉くて日本人がダメという訳ではないのですが、少なくとも「①我が家の片付けルールを作り家族で共有する」「②他人にも収納スペースを見せる」という2点に関しては、片付いた状態を楽に維持するためには、とても有効です。まずは第一歩、親しい友人を家に招く際、押入れの中を見せてみてはどうでしょうか。